周年記念誌の知識1ー装丁と綴じについて

夏休みに入り、記念誌の入稿が続いています。

ここで記念誌の知識と題してシリーズでお送りします。

1回目は装丁と綴じについてです。

装丁とは本を閉じるときに表紙を付ける作業を意味します。

通常の製本は表紙を厚い紙で印刷しそれを同質の薄い用紙で印刷された本文をくるむ形になります。

見返しと言って表紙、裏表紙に対して本文との間に補強するために付ける 方法もありますが、納期も金額も余計にかかりますので最近は予算を考えて付けていません、表紙、裏表紙両方に見返しを付けると1冊あたり15~20円高くなります。しかも本が膨らんで製本も大変なので出来るだけ行わない作業になりました。

このほかに装丁には扉、帯、外箱もこれになります。

予算の都合で表紙も本文も同じ用紙で印刷して本の中央をホチキスで留める中綴じ、という製本方法もありますが、あまり頁数がかさむと綴じた時に膨らんであまりかっこが良くないものになります。雑誌、フリーペーパーはこのスタイルが多く、その際にはかなり薄い用紙を使います。記念誌としては若干安っぽくなります。

 

綴じとは無線綴じ、中綴じの2種類があります、本の中央をきちんと空けたいなら中綴じがお勧めですが前述のように問題点もあります。

無線綴じは従来からあるもっともポピュラーな製本方法ですが、本の中央が頁数がかさむと開けにくく、計算して本の中央を空けないといけない作業があります。

もしくは最初から写真や文章、図、地図等を真ん中にこないようにするか、うまく中央を空けるようにする作業が必要です。

そして綴じには右綴じ、左綴じがあります。、基本縦書きで考えると右綴じ、横書きだと左綴じになります。

だからといって本文中の内容が全てそのように右綴じだから縦書きにしなければならないわけではありません。市販されている本、雑誌をみると、同じ頁に縦横が混在しています。

ですからこの本のメインを縦横どちらで見せたい、読ませたいかで綴じが決まります。

したがって頁の振り方も右綴じですと右に偶数頁、左に奇数頁、横書きですとその逆になります。

 

これらが記念誌を作る際に必要な最初の知識になります。

 

 

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