今回は記念誌のなかでも一番重要な歴史(あゆみ)の部分についてです。
そもそも周年はその学校の誕生日を祝うものなので、それぞれの学校で歴史があります。
開校&創立~10~20~30~~50周年~~70~~~100周年~~130周年~147年(閉校も)
現在都内でも一番歴史のある学校が明治3年3月3日の立川第一小学校になります(来年度147年目)。
中学校は戦後なので来年度70周年を迎える学校が一番歴史があります。(昭和22年開校なので)
ときどき他校の記念誌をみると140年の歴史がある学校なのに年表のみの1ページしか掲載されていないものもあり、歴史を軽視してはいけないと思います
この歴史があるから周年のお祝いもできるのです。
歴史の伝え方には伝え方にはいろいろは方法がありますが、まずは年表は外せません。
年表はその学校の軌跡をつたえる重要なもので、歴史の浅い学校は少なく、長い学校は多く出来事があります。
年表に載せる分量ですが、記念誌全体を考えて少なくとも見開きの2ページは取りたいです、歴史のある学校なら10~20年で1ページ計算して、過去には最大140周年の学校で
28ページ取りました。
掲載内容は
1-開校時の内容(開校した日にち、場所、教室等校舎内容、初代校長名、校歌、校旗、校章の設定について)
2-校長の着任
3-周年の開催月日
4-工事の内容(校舎増築、改築、耐震等)
5-研究発表(月日とテーマ)
6-大きな出来事(表彰を受けた、記念行事ー5の周年時)
7-新入生、卒業生の数(中学校に多く見られる)
上記の内容を明治、大正、昭和、平成の年代順に載せていきます。プラス写真を入れるとより読んでもらえます。
明治時代の年表+写真見本です 大正。昭和の年表+写真見本です。
このように年表+写真やグラフを入れた方が単なる年表より、読んでみて楽しめる内容になります。この場合だいたい1ページ15年計算で割り振っています。
過去の写真は過去の記念誌や資料室の写真を使います。
写真はスキャンする場合、光沢紙の方がきれいに出来ます、上質紙からの写真をスキャンするのは厳しいですがなければ仕方なくそれを使います
過去の航空写真は接写するか元の航空写真の会社にいえばもらえることもあります。無理ならば掲示してあるパネルを接写するしかありませんが、飾ってあるパネルは色落ちしているケースが多く厳しいです。
当社では歴史は過去の記念誌を預かったり、資料室にお邪魔して接写したりして先に作成します。そして先生からは最近10年の歴史材料をもらって編集すればあゆみは終わります。
編集後は学校やPTAや実行委員会に校正紙を渡して渡してチェックしていただきます、古い内容は日にちが分からないケースがありますのでその場合は月までしか記載しません。
過去の記念誌を見ながらチェックすると年月日がずれていてどれが正しいのかわからないケースもあります、その場合は学校の金庫に保管してある開校からの出来事を綴った学校要覧があるはずなのでそれで確認します。
最近では年表+写真+副読本で見開きにした記念誌を作成しました。
このように記念誌と副読本が合体した形で見開きに作ると年表と物語を一度に比較しながら右左と確認しながら読むことが出来ます。この左側の内容は過去の記念誌や副読本から引用していますが、最近10年の文章は先生にお願いしました。このように編集するとわざわざ分冊にしないで1冊にまとめることもできます。
とにかく歴史はきちんと正確に伝えることが重要です。縦書きの方がお勧めです。